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海外ドラマ「ブレイキング・バッド」を観た!(ブラックウッド)

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 日本でどれくらいのポピュラリティがあるのか分からないけど、ともあれ一挙放送があったんで全部録画して計画的に視聴。全シーズンを駆け抜けました。

 面白かった!色々条件はつくけど。

 主人公のおっさんがガンで余命わずかを宣告されて、残された家族のためにお金を作ろうと一念発起する…ここまでは分かる。

 だけど、「化学の教師である知識を活かして純度の高い覚醒剤を作って売りさばく」となるともう分からない。日本人の発想じゃない。

 風邪薬から覚醒剤の成分を蒸留するやり方とか当たり前に出て来るんだけど、別のドラマにも出て来るくらいであちら(アメリカ)ではポピュラーは犯罪なんだとか。

 最初は単なる教師だったのがどんどん悪くなって行く(ブレイキング・バッド)。転落と、それでいて「ハンパじゃない金額」のあぶく銭が手に入るのは間違いないので「かりそめの栄光」の両方が味わえるドラマ。

 とにかく全編を「ブラックジョーク」が覆っているのがポイント。

 確かに笑えるんだけど、「笑いがひきつってひくひくしてしまう笑い」かな。

 独特の音楽の使い方と、覚醒剤(メス)の製造工程を早送りで魅せる一連のシークエンスはこのドラマ独特の魅力。

 血まみれの人形が沈んでくる謎のフラッシュ・フォワード(フラッシュ・バックの逆で、先の場面を見せる)の真の意味に気付くとその胸が悪くなる様な真相に戦慄すること請け合い。

 「ロー&オーダー」とか「クリミナル・マインド」、何より「CSI:科学捜査班」みたいな「一話完結」型のドラマを見慣れてると、展開のペースがすごくスローなので驚くかも。
 そのせいで、ほんのちょっとした証拠とか過去の事件とかが物凄く重要になってくる。

 「ロー&オーダー」なんて、一瞬目を離すとその週の事件解決してるから(大げさ)、余り細かいことを気にしない思考になっちゃうんでその意味で新鮮だった。

 あと、なにより「クリフハンガー」を殆(ほとん)どやらない。

 大体は毎回毎回「めでたしめでたし」というか、下手すりゃ「ここで終わっちゃっても違和感無い」くらいにキッチリと落ち着かせちゃう。
 「24-Twenty Four-」みたいに「これでもか!」と言うほどの引っ張り(クリフハンガー)をカマされるのに慣れちゃってると戸惑うこと必至。

 「24-Twenty Four-」なんかは、興奮気味に「面白い!」と他人の襟首を掴んで無理やり一緒に見せたくなるパワー―があるけど、「ブレイキング・バッド」は明らかにそういう風情ではない。でも面白い。


 日本のゴールデンタイムでは“絶対に”作られない傾向のドラマだろうと思う。

 日本のドラマなんて視聴者を「かなりのバカ」に見立てて「心情も全部セリフで言う」「お涙ちょうだいの人情ドラマ」みたいなのしかないもん。真逆。
 基本スタンスが「余計な説明はしない。察しろ」「悪意満載のブラックジョーク」なんだから。


 あちらでは社会現象になるほど大ブームを巻き起こしたってんだけど俄(にわか)には信じられないなあ。それくらい大人のドラマだと思う。

 繰り返すけど「24-Twenty Four-」みたいな直球の娯楽作品を期待していると裏切られる…とだけは言っておきます。


 何だかんだで最終回近辺は転落が本当にどん底まで行くので何話かまとめて一気に観られる体制がオススメ。

 あちらではこれがシーズン5で綺麗に完結したことが「英断」とされてるってことだけど、それって人気がある限りずるずる続いた可能性もあるってことでしょ?

 あの上ずるずる続いたらマジで地獄だったと思う。

 全63話とかなりの長丁場になるけど…最終的な結論はオススメ。スピンオフの「ベター・コール・ソウル」もオススメしときます。



ポスト・スクリプト

 製作者はメキシコに何か恨みでもあんの?と思うほどこのドラマ観てると「メキシコの国境地帯は無法地帯」「麻薬マフィアだらけ」のイメージになっちゃいます。

 トランプ大統領もそういうイメージなんだろうなあ。

 壁が本当に作られたらこのドラマは「壁が作られる前はこんな風だった」ドラマになっちゃうんでしょうか。

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