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映画「ディープ・インパクト」を観た!(ブラックウッド)黒家カイミ追記スケッチあり

ディープインパクト.jpg

【ディープ・インパクト】
1998年 アメリカ /監督:ミミ・レダー  出演:ロバート・デュヴァル、 ティア・レオーニ、イライジャ・ウッド、モーガン・フリーマン

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 映画ブログやるのに古い映画のことを語ってもアクセスも何も無いってことは分かってるんですが、ちょっと公私ともに忙しくて新しい映画をバンバン観るって訳にはいかないのでこれまでの貯金にて。

 同名の競走馬の方が有名になってしまいましたが「ディープ・インパクト」です。

ディープ・インパクト [DVD]


 超巨大彗星が地球に直撃する!ってことが分かってからの地上の様子を描きます。

 同モチーフの映画でメジャーなのが「アルマゲドン」ですね。

アルマゲドン [Blu-ray]

 こちらはもう「エド・ウッド」

エド・ウッド [DVD]

の「プラン9・フロム・アウタースペース」

プラン9・フロム・アウター・スペース × グレンとグレンダ【エド・ウッド監督作品 ダブル・コレクション】 [DVD]

並の「おバカ映画」です。

 もしかしたら作ってる側は真面目なのかもしれませんが、場面が切り替わる度に腹を抱えて大爆笑のお笑い映画。

 なのに「アルマゲドン」が感動映画っぽくなってるってのは、エアロスミスのお陰。足を向けて眠れないでしょう。



 公開時期も非常に近いのですが、「ディープ・インパクト」は非常にしっとり来る「しみじみいい映画」です。

 地球規模の災害なので、避難させてもらえる人間も「選別」されざるをえないのですが、言ってみればそれを「奪い合う」のではなくて「譲り合う」物語。

 
 主人公のジャーナリストが、政界スキャンダルを追っていたらいつのまにか地球規模の大災害たる巨大彗星の衝突を結果的にすっぱ抜く形になり、そこから怒涛(どとう)の展開です。

 SF作家の山本弘氏が「こんなにヘンだぞ!『空想科学読本』」

こんなにヘンだぞ!『空想科学読本』

で、科学考証に疑義を呈していたことなどもありました(彗星の尾の方向が違うとか)が、そんな細かい話は「ためにする批判」です。

 ぶっちゃけ「そんなでかい彗星なんぞ、アマチュア評論家の持ってる望遠鏡でも見えるからいくら隠ぺいしてもすぐにばれる」とかそういう話はどうでもいいんです。

 大事なのは「最後にあたって人としてどう振る舞うか」です。

 テレビ画面を通してではありますが、「どうせみんな死ぬから」とヤケクソを起こした市民たちが暴徒化して世界各地で都市が焼き討ちされていく場面とか心が痛みます。


 そして…その超巨大彗星をどうにか衝突を免れるために地球から宇宙船が飛ばされている訳ですが…これがまあいいんですよ。

 地上からの通信が猛烈にタイムラグがあったり、そもそも電磁波でまともに通信できなかったりといった「渋い」要素をちゃんとドラマに盛り込んでます。

 この宇宙船と地球の運命が最後にどうなるかは観て確かめてください。


 印象的な場面だらけでここと言われると困るんですが、特に印象的なのは世代間対立していた宇宙飛行士同士、目を負傷してしまった枕元でこう語りかける場面。
 若干うろ覚え失礼。

「『白鯨』を読んだことは?」

「いや…ない」

「(苦笑して)人生を無駄にしたな」

 そしてその後、あの長大な小説を一節一節めくりながら読み上げ始めるところでこの場面は終わります。

 詳しく書けませんが、この時点で彼らの命運は相当苦しいことになっています。残された時間だって少ないし、地球に無事に帰りつけるかどうかも分からない。

 きっと最後まで読み切ることは出来なかったでしょう。



 絶望の中に希望が見える甘くも苦い結末に放心状態になること請け合いの感動作。

 何しろド派手な映画ばかりが跋扈するなか、当時の最先端CGで描かれた都市崩壊場面などの見せ場こそあれ、全体的なトーンが非常に地味なので印象としては「地味」な映画です。

 当時のパンフレットを発掘したんですけど、キャストの誰のインタビューも一つもないし、非常に薄くて驚きます。きっとそこまでの注目作ではなかったんでしょう。

 そりゃ細かい科学考証の問題点などは沢山あるのでしょうが、そんなことはどうでもいいと思わせる宝物みたいな映画です。

 オススメ。


白鯨 上 (岩波文庫)

↓以下、黒家カイミの追記スケッチ。後半の父と娘の和解シーン、ベテラン宇宙飛行士と若者の「白鯨」の会話、家族とパイロット達の最後の別れ、このあたりで涙腺崩壊。ある意味「ニュー・シネマ・パラダイス」よりも泣いた。災害の多い日本に住んでるせいか、他人事に感じられないパニックムービーでした。
ディープインパクトほぼ日.jpg



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