0コメント

映画「シカゴ(2002年)」感想(黒家カイミ)

Chicago.jpg

【CHICAGO シカゴ】
2002年 アメリカ /監督:ロブ・マーシャル  出演:レネー・ゼルウィガー、リチャード・ギア、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

映画の感想前に(私はミュージカルで観たことなく)ミュージカルのことを調べてみたかったので、メモとしてここにまとめときます。今回の記事は、めずらしく長文で失礼します〜。


私は「シカゴ」のことは映画で初めて知ったのですが、元々は何と実際にあった事件にヒントを得て脚本が書かれている演劇が始まりのようです。
演劇(1926年) → サイレント映画(1927年、1942年) → ミュージカル(1975年) → ミュージカル映画(2002年)と、舞台になったり映画になったりしながら現在は「シカゴといったらミュージカル!」という現在のイメージに変化していったようです。

サイレント映画からミュージカルになるまで期間がだいぶあいてるのは、脚本家のワトキンスがミュージカル化の権利の購入を依頼しても何度も断り続けたのが原因だそうで、ワトキンスが亡くなった後に脚本の権利が売却されたそうです。


(==内はWikipediaより抜粋。)


===========

ミュージカル『シカゴ』はジャズ全盛期時代、『シカゴ・トリビューン』紙で1924年のビューラ・アナンとベルヴァ・ガートナーの裁判を取材した女性記者のモウリン・ダラス・ワトキンスが、これにヒントを得て執筆した脚本『シカゴ』を基にした辛口コメディである。
1920年代初頭、シカゴの報道機関や民衆はこの2人の女性殺人犯に釘付けになっていた。当時女性が恋人や夫を殺害するニュースはとても注目を集める題材であった。この2つの事例はジャズ・エイジの女性観を変え、クック郡において陪審員による女性殺人犯の無罪放免が続く結果となった。当時の陪審員は全て男性であり、有罪を受けた殺人犯は通常絞首刑となっていた。シカゴでは女性らしいあるいは魅力的な女性は有罪判決とならなかったと伝えられている。

・・・・これら2件の裁判を報じたワトキンスの扇情的なコラムは人気となり、彼女はこれを基に演劇の脚本を執筆することを決心した。この演劇は民衆の人気と批評家の賞賛を受け、1926年にブロードウエイに進出し、172公演を上演した。1927年、セシル・B・デミルのプロデュースによるサイレント映画『シカゴ』がロキシー役にフィリス・フェイヴァー、ヴェルマ役にジュリア・フェイが配役されて製作された。1942年、サイレント映画『ロキシー・ハート』としてジンジャー・ロジャース主演でリメイクされた。

===========


ミュージカルの初演は1975年で、現在もブロードウエイでロングラン公演してますよね!

ただ、最近は観客が減ってきているようで、ヴァカンスをとる俳優の「空き要員」として日本人観光客を呼ぶ目的で、短期間日本人俳優を起用することもあるようです(なんだか本当っぽい感じがしますね・・・)。

演劇の本場ブロードウエイでハクをつけたい日本側と、公演に空きをつくりたくない(&日本人観光客を呼びたい)ブロードウエイ側との利害が一致してのことなんですが、チャンスなことには間違いないので日本の俳優さんは頑張ってチャンスを掴んで欲しいです。

Ryokoyonekura.jpg


上記のことがウワサされてたのが、女優の米倉涼子さんが主役のロキシー・ハートを演じた時のようです(2012年)。
日本で2008年に初めて演じ、2012年にブロードウエイ公演をしました(所属事務所がアゴ足つきで日本のマスコミを呼び記事を書いて宣伝したらしいというウワサ・・・そういえば、私も当時テレビや雑誌でニュースよく見ましたね。こういうの、本当のことだったらショックを受ける人もいるでしょうけど私は悪い印象は持たないです。悪事に利用するのはダメだけど、『売れたい』というプラスの方向ですし。マスコミ使うなんて、リアルにロキシーっぽくて良いではないですか!!)
髪型からして映画のヴェルマっぽいイメージなのが意外な印象でしたね。
最近映画でも演劇でもよくあることなんですが、白人女性が演じていた役をアジア系やアフリカ系の人に演じさせる・・・というものですね(演劇ではシンデレラをアフリカ系の人が演じていたりするらしく・・・)。
アジア系の女性の特徴を強調するべく、あえてパーマかけず直毛さらさらヘアのロキシーになったのかな?
2008年の演劇の評価は、緊張していて本場の実力には届かず・・・といった感想を多く聞きましたが、今年2017年はパワーアップして演じるのではないでしょうか。ブロードウエイ側からオファーあったと聞いてますので、頑張って欲しいですね!ブロードウェイでは今年2017年7月から公演、8月にはジャパン・ツアーがあるようです!

↓ブロードウェイミュージカルCHIKAGOオフィシャルサイト
http://chicagothemusical.jp/#top-header

この主演のロキシーは、朝ドラ「マッサン」エリー役のシャーロット・ケイトフォックスも演じてるんですよね。
私は映画でロキシーのイメージが固まってる方(金髪の白人で、華奢でキュートなイメージ)なんで、シャーロットはイメージピッタリです。

エリー.jpg

評判は、なかなか良かったようです。

↓togetterまとめ「シャーロット・ケイト・フォックスの演劇シカゴ感想まとめ」
https://togetter.com/li/911333


話題になっていても、私も含めてミュージカル行けない人がほとんどでしょう。
そんな人は気軽に映画でも楽しんで「シカゴ」を盛り上げて行きましょう!いま観とけば、話のネタになるハズですよ。

(映画も、ストーリーはミュージカルとだいたい一緒のようです。振り付けや歌などはちょっと違うみたいですけど・・・)


・・・それでは映画の感想&思い出を。

内容について触れてますので、ここからは自己判断で読んでくださいね。

日本公開は2003年で、社会人になってから学生時代同級生だった女友達と観た映画です。


これは女性でワイワイ観るのに適した映画で、なにせ出てくる女性達がカッコいい!

観た後は、「ロキシーとヴェルマ、どっちが好き?」とか、「どっちに親近感がわく?」と映画の話でかなり盛り上がりました。

当時はロキシーが小悪魔のような可愛いさがあり好きだったんですけど、今だと堂々としていてカッコいいヴェルマの方が好きですね。こんな心境の変化もあるもんですね〜。まぁ、ぶっちゃけ、どっちも好きなんだけどね。

映画の冒頭からすごいスピード感で一気に引き込まれますよ!

1924年頃(禁酒法があった頃ですね)のシカゴ。

地元で人気の踊り子、ケリー姉妹の一人であるヴェルマ・ケリー(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は夫と妹がベッドを共にしているのを目撃して殺害。

その次の日、ショーの途中で夫と妹を殺害した罪で警察に逮捕される・・・。

このショーの時のカッコいい歌とダンス(All That Jazz )のセクシーなこと!!

もう、冒頭から心を鷲掴みにされました。

ポスターだけでみてる主人は「ブルゾンちえみみたいな髪型&メイクの人?」とか言われてしまいましたが、動いてるレニーを観てみて欲しい。女性でも「ほお〜っ」と声が出そうなセクシーボディ。顔はメイク濃いけどお目めぱっちりでカワイイ顔だち。

その舞台をヴェルマに憧れて観に来てたのが、売れっ子なりたいロキシー・ハート(レネー・ゼルウィガー)。ヴェルマの歌をみてる途中で、自分が舞台で歌っている妄想をするシーンが可愛かったですね。

ロキシーは何としても売れたい為、ショービス関係にコネがあるというケイスリーと浮気するも、コネは彼女と寝るための嘘だったと分かったロキシーは激怒し彼を射殺!!最初は夫に罪を肩代わりさせようと浮気してたことは秘密にしてかばってもらおうとする。けど浮気がバレて夫は真実を話し、ロキシーもヴェルマが捕まった1ヶ月後に同じ刑務所へ。

ロキシーは、売れる為ならどんな手でも使う、すんごい小悪魔なんです・・・。けどスキだらけでけっこうツッコミどころが多々あり、それが魅力なところも。

刑務所で贈収賄を行なうマトロン"ママ"モートン(クィーン・ラティファ)が牛耳る殺人棟に入れられるシーンの歌(When You're Good to Mama )もよかった。"ママ"モートンは黒人女性歌手・ラッパー・女優で豊満でぽっちゃりした人なんだけど、ミュージカルシーンでの堂々たる煌びやかな衣装と歌声の迫力に圧倒される。すごく素敵で魅力的でゴージャス。


当時、まだ私は若くてちょっと太っただけで落ち込んでたりしてたんですけど、そんな自分がバカバカしくなる感じを受けました。些細な事で落ち込んで、私はダメだな〜と思ったり。

ロキシーはこの棟の他の女性受刑者がどうして収監されたのかを知る時の歌(Cell Block Tango)もいいんですよ、これが!

殺人棟の女性達が自分の罪を歌い踊りながら告白するんですけど、歌もダンスも衣装もセクシーでカッコいい(このフレーズ何回も書いてるな・・・)。

ロキシーは悪徳弁護士のビリー・フリン(リチャード・ギア)に弁護を頼む。フリンはメディアを利用し、ロキシーを悲劇のヒロインに仕立て上げ民衆の人気を得、一夜にしてスターとなりモテモテ。刑務所にはバラの花束やプレゼントがドッサリ届くようになる。この時のダンス(Roxie )もキュート&セクシーでロキシーの小悪魔な魅力全開!逆ハーレム状態で踊ります。


さてさて、最後この2人はどうなるか?

それは映画を観てのお楽しみ。

最後の歌のシーン(Nowadays / Hot Honey Rag )が、やっぱり一番好きですね。

なんてったって、不謹慎。それを売りにするの!?だが、それがイイ!!


女性は皆好きな映画かと思いますが、男性にとってもサービスカット多めで(?)オススメなミュージカル映画です。

なにせ、女性の衣装&ダンスが超セクシーです。

ほぼ下着みたいな衣装で踊ります。

悪徳弁護士のフリンはノリノリでタップダンスするし(A Tap Dance )、ハーレム状態でのダンスシーンは女体でできたクルマに乗ったり、女体ローラー(?)でゴロゴロ転がされたりするし(All I Care Aboutという歌に合わせてそんな振り付けがある)、楽しく撮影したんだろうな〜というのが伝わってくる感じです。

ロキシー・ハートをお膝に載せて、腹話術人形のように扱い歌うシーン(We Both Reached for the Gun)も面白くて大好き。
これは弁護士のシナリオ通りに動いてるロキシーをよく表してて、皮肉たっぷりでよい!


先に抜粋したWikipediaに紹介されてるような時代背景を知ると、映画もより楽しめますね♪

そうか〜、だから主人公は裁判所で太ももを陪審員にチラ見せしてたのか〜とか納得(この時代背景を誇張して風刺してたんですね・・・)。


観てるこちらも楽しくなっちゃう!



辛口コメディで、当時の風刺も描かれてて面白いですよ。



Amazonプライムでも日本語吹替え版を観れるのですが、ミュージカルの部分に字幕が入ってないので初めて観る人にはオススメできません。

DVDソフトで日本語字幕版で観た方が楽しめると思いますのでぜひ観てくださいね!


シカゴ [DVD]
シカゴ [DVD]

ちなみにロキシーを演じてるレネー・ゼルウィガー、「ブリジット・ジョーンズの日記」が有名な女優さんなんですけど、「悪魔のいけにえ(1974年)」シリーズの4作目「悪魔のいけにえ/レジェンド・オブ・レザーフェイス(1995年)」にも出演してるようです・・・。まぁ最初の「悪魔のいけにえ」が一番良いという評判のようです・・・。最初の「悪魔のいけにえ」は公開40周年記念版DVDが出てますけど、4作目の方は日本ではDVDも出てないみたいですもんね。

↓映画のロキシー&ヴェルマ。
シカゴほぼ日.JPG




この記事へのコメント