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映画「ピクセル」と映画「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」を観た(ブラックウッド)

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 たまたま続けざまに観る機会がありました。

 正直「ピクセル」はテレビで観たんですけど、特に感想を書くような映画でもないなー…とか思っていたんですが、直後に「スコット・ピルグリム」を観たことで、奇しくも同じテレビゲーム…というか、和製レトロサブカルチャーをモチーフにした洋画同士の比較が出来そうな気がしました。

ピクセル Pixels
監督 クリス・コロンバス
脚本 ティム・ハーリヒー
ティモシー・ダウリング
原案 ティム・ハーリヒー
原作 パトリック・ジャン 『ピクセル』
出演者 アダム・サンドラー
ケヴィン・ジェームズ
ミシェル・モナハン
ピーター・ディンクレイジ
ジョシュ・ギャッド
ブライアン・コックス
アシュレイ・ベンソン
ジェーン・クラコウスキー
公開
アメリカ合衆国 2015年7月24日
日本      2015年9月12日
上映時間 105分

1982年、NASAは地球外生命体に向けて当時流行していたゲームを収録した映像などを友好目的として送ったが、それを見たある異星人がそのメッセージを「果たし状」と誤解してしまう。
2015年、異星人は映像を基にゲームのキャラクターを兵器として再現し、地球に送り込んだ。手始めにグアムのアンダーセン空軍基地を攻撃し、あらゆる物質を立方体状のブロック(ピクセル)に変える能力で兵器をバラバラに分解して、基地を壊滅させた。その兵器が『ギャラガ』をモデルにした物だと気づいた大統領ウィルは幼馴染みのサムを呼び出し相談を持ち掛けるが、ポーター大将ら軍幹部はゲームオタクに過ぎない彼の話を聞き入れず追い返してしまう。帰り道で親友のラドローと出会ったサムは、彼から今回の攻撃は「ヴォルーラ星人」と名乗る異星人からの挑戦状だと告げられる。2人はウィルの元に駆けつけ、ヴォルーラ星人からの「3本勝負」の挑戦状の存在を知らせたが、支持率を下げたくないウィルは軍隊の派遣をためらう。
(後略)

*****

 要するに「何故か宇宙人がゲーム対決を挑んできた」という「コロコロコミック」とかでやってる「ファミコン漫画」の実写化みたいな映画です(言い切った)。

 一応元となる短編映画はあるんですが…まあいい意味でそれほど深い映画ではないです。

 宇宙人が地球人が地球外に放ったカルチャーの影響を受けて模倣してしまう…というのはSFには枚挙に暇がなくて「地球人のお荷物」とか、

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「機動戦艦ナデシコ」の

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劇中に登場するアニメ「ゲキガンガー3」

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があります。
 敵である「木星トカゲ」の国内に持ち出された地球製のこのアニメが娯楽の少ない地で「聖典」と化し、劇中のロボットを模した形で襲ってきます。

 ぶっちゃけこっち方面に幾らでも広げられますが控えめに。
 パックマンの生みの親である岩谷徹氏を熱烈にリスペクトしていてゲストキャラとして設定した上カメオ出演までしてもらってます。




 あちらの国のパックマン好きは異常なレベル。
 「CSI:科学捜査班」シリーズでもディスコか何かの隅っこに未だにパックマンが現役で稼働しているシーンがありました。

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 この「ピクセル」に登場するゲームは大半が日本製。
 私はボストンの下町のゲームセンターに行ったことがあるんですけど、レースゲームみたいに言語依存しないゲームともなるとローカライズ(英語化)すらされずにまんま日本語のゲームが置いてあります。

デイトナUSA サーキットエディション 必勝攻略法 (セガサターン完璧攻略シリーズ)

 もう90%が日本製。アメリカンゲームなんてピンボールくらい。
 それくらいゲーム世界では日本がリードしてたんですね。今じゃ見る影もないですけど(泣。

 ともあれこちらは「コロコロコミック」みたいに痛快に終わってめでたしめでたしとなります。
 特徴としては、かつてのダメ人間たちが大きくなっても結局はそのまんまのダメ大人のまんま…という設定画罷(まか)り通っていること。半ば引きこもりみたいな。
 この頃そういう映画増えましたね。
 いや、登場人物としてはそういうのは出ては来ます。典型的なのは「ダイ・ハード4.0」のウォーロックでしょう。

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 なんだけど、「味のある脇役」という位置づけ。決して主役ではありませんでした。

 「テッド」

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あたりからでしょうか。

 さて、先程も書いたとおり、テレビで「ピクセル」を見終わった時の感想は「まあ、面白かったけどこれをネタに何か駄文を捻れるかといえばオタクのだだ滑りになるのがせいぜいだからないな」というものでした。

 ただ、妻のエドガー・ライトフィーバーの中、限定公開だはソフトは見かけないわで長年放置状態だった「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」

スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団 [Blu-ray]
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を観る機会に恵まれます。

*****
スコット・ピルグリム VS.
邪悪な元カレ軍団
Scott Pilgrim vs. the World
監督 エドガー・ライト
脚本 マイケル・バコール
エドガー・ライト
原作 ブライアン・リー・オマリー
製作 マーク・プラット
エリック・ギター
ナイラ・パーク
エドガー・ライト
出演者 マイケル・セラ
メアリー・エリザベス・ウィンステッド

舞台はカナダのトロント。売れないバンド”セックス・ボブオム”のベーシスト、22歳のスコット・ピルグリムは、中国系の女子高校生ナイブスと付き合いはじめた。だがある日、ニューヨークから引っ越してきたラモーナという女の子にひと目ぼれし、彼女とも付き合うことに。その後、地元のバンド大会に出場したスコットは、空から降りてきたラモーナの邪悪な元カレ、マシュー・パテルと戦うことになる。パテルを倒したスコットはラモーナから、自分と付き合うためには7人の邪悪な元カレ軍団と戦わなければならないと告げられる。

*****

 エドガー・ライト監督作は観てみれば納得の面白さなのにどマイナー扱いでまったく日本公開されないか、されても限定公開だったため長年放置する形になってました。

 期待してたんですよ。ただ、「ゲームを模している」というあたりがよく分からない。MMORPGに取り込まれるデス・ゲーム系かな?と思ってました。

「ログ・ホライズン」とか

ログ・ホライズン 第1シリーズ / LOG HORIZON 2 COLLECTION 1
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SAOみたいな感じかと。

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実際はまったく違っていて、何故か現実に突如「邪悪な元カレ」たちが襲ってきます。

 申し訳ないんだけど観ていてツラかった。今までのエドガー・ライトもので一番辛かった。

 いくらなんでも「論理」がなさすぎです。
 これを観たあとだといかに「ピクセル」が「論理が通って」いたのかが分かってしまいます。

 「どうしてゲーム的に戦わなくてはならないか」がまったく説明されません。「どうして7人の元カレを倒さなくてはならないのか」も。

 その都度違うゲームで戦うっぽいんだけど、いじりすぎていて元ネタが非常に分かりにくいし、わかったところで「なるほど!」と膝を打つ形になってないんです。

 スコットくんは別段強そうにも見えないんだけど、何故か空中を飛んでパンチをかましたり色々出来ます。

 これをエドガー・ライトお得意の「画面手前で何かが横切るワイプ」とか「畳み掛けるような場面転換」で見せていくんですが、着地点がはっきりわかっている状態なら痛快なんですが、ストーリーそのものがまったくわけがわからないのにこれをやられると現実感も喪失してきます。

 細かく言っていくとキリが無いんだけど、やられた相手はコインになって四散するんですが、これは「殺した」ってことなんですかね?
 結構世間的には著名な人も「倒して」(殺して?)いるんだけど、問題にならないのかな。
 そもそもどうしてスコットに倒されるとコインになるのかの説明も何もない。

 原作コミックがあるからなんてのはエクスキューズになりません。珍しくイギリスじゃなくてカナダのトロントなんて舞台にしてるから何かと思ったら原作付きだったのね。

 致命的なのはスコットくんがまったく感情移入出来ないということ。

 宇宙人ポールの主人公たちは「ダメ大人」「オタク」という共通点が見つかる愛すべきキャラでした。

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 ところが劇中のスコットくんは中途半端に女にモテ、それでいてこれといったきっかけもなく捨てまくり、この映画の中ですら軽はずみにナンパし、それでいて別の女に二股をかけます。

 これが2人目がどうしようもなく魅力的…ならともかく、1人目もとても可愛くて全く悪いところもないのになんで2人目に行くのかがよく分からないんです。

 一応作者が大の高橋留美子ファンなのだそうで。

「うる星やつら」 ラムのベスト・セレクション2

 しかも、「らんま1/2」が好きと来たもんだ。

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そういえばヒロインの名前は「ラモーナ」というけど、




これって「ラム」と「らんま」を合成したと考えれば合点が行きます。

そうなると浮気症の主人公、スコット・ピルグリムくんが諸星あたるということなら、これまたある程度合点は行きます。
…が、ラモーナが仮にラムだとすると、ラムの魅力は浮気症なところでしょうか?違いますね。何があってもあたる一筋なところが男が幻想を持つわけです。

別にそのへん同じにしなくてもいいけど、でも主人公たるスコットくんに対して「よし!頑張れ!」という気に全くならないのは致命的なんじゃないかと。

袖にされる彼女はアジア系。チャイニーズであると。
あちらの映画は「人種バランス」が過剰に考慮されるので一定数の黒人とかが必ず出て来るのですが、実はアジア系はその中でも割りを食ってます。
あちらのスターは白人と一部の黒人が大半で、アジア系ともなるとあまり見かけません。

俗にアメリカ人は日本女性にある種の幻想を持っている…なんてことも言われますが、いざそれなら日本の女性役を作ってみれば、オーディションで「私が!私が!」の中国系に横からカッさらわれてしまいます。

映画「SAYURI」(原題:メモリーズ・オブ・ゲイシャ)なんて、「アジア系」なんてぼんやりした役じゃなくて、はっきりと「日本人の芸者役」なのに演じたのは中国人のチャン・ツィイーでした。
流石にこれは日本人をキャスティングすべきじゃないでしょうか。

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嘘かホントか、「日本語が必要な役であっても、とりあえずオーディションに受かってから日本語習い始める」なんて面の皮が厚いのも随分いるみたい。生存競争の厳しい芸能界ではそれくらい図太くなくてはやっていけないんでしょう。

ただ、皮肉なことに「日本人女性」に抱くイメージはそういうガツガツしたのとは正反対だったりします。

ちなみに映画「パシフィック・リム」はしっかり日本人女性ヒロイン。

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これはオタクである監督が「ヒロインを演じるのは絶対日本人じゃないとダメ!」と頑張ったから実現したんだそうで、それくらいでないと難しいということでもあります。

「アジア系」といっても演じるのは大抵が中国系アメリカ人。ステレオタイプなツリ目にキーキー喚(わめ)く感じ。これは私が差別発言してるんじゃなくて、「そういう役にばっかりする」という事実の指摘ね。要するにルーシー・リューみたいな感じってこと。




ところが今回のヒロイン「ナイブズ」は日本人の目から見てもはっきり「可愛い」と思える女の子を起用しています。
目がまんまるにくりっとしてる感じの「アジア系」女優が画面を飾っているだけで奇跡みたいなもんじゃないかと。
ツイッターで画像が見つからなかったんですが、広瀬すずみたいな感じです。いやホントに。




この点、我々から見れば進歩です。
別にツリ目のステレオタイプなアジア系じゃなかったから喜んでるとかじゃなくて、どうしても「アジア系の女の子」というと、何というか「オチ」というか「ボケ」みたいに扱われがちなんですよね。

可愛い女の子を紹介する!というんで楽しみにしていたら超ブスが登場するみたいなベタなシーンあるじゃないですか。そこで出て来る感じというか。

まあ、何故か途中で髪型も変わり、ニコニコと爽やかな笑顔ばかりじゃなくて映画でよく見る「うきー!!」みたいな表情をさせられて「相変わらず」の扱いになってはいくんですけどね。
コスチュームから何から中盤は「ミラーズ・エッジ」のヒロインそっくりになってたなあ。

ミラーズエッジ

そして、結局は「引き立て役」だったのでした。ってネタバレしちゃったかな。いいよねもう。

・提案

 原作のことを無視して言うんなら、こういうアホらしいのほど「純愛」であるべきだと思います。だからヒロインが2人いるのみならず主人公が優柔不断で二股掛けるなんて言語道断。

「電車男」の「思わず応援したくなる感じ」を読んで参考にしていただきたいですわ。

今日は短めだけどこんな感じで。
最後に残ったエドガー・ライト作品(製作総指揮)の「アタック・ザ・ブロック」に期待します。

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