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映画「アンダーグラウンド」の思い出と感想(黒家カイミ)

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【アンダーグラウンド】
上映時間:2時間50分

1995年 フランス=ドイツ=ハンガリー=ユーゴスラビア=ブルガリア合作
(日本公開は1996年)

監督:エミール・クストリッツァ
原案:デュシャン・コヴァチェヴィチ
脚本:デュシャン・コヴァチェヴィチ、エミール・クストリッツァ
製作総指揮:ピエール・スペングラー
音楽:ゴラン・ブレゴヴィチ
美術:ミリェン・クレカ・クリャコヴィチ
撮影:ヴィルコ・フィラチ
編集:ブランカ・ツェペラッチ、ネボイシャ・リパノヴィチ

出演:
ミキ・マノイロヴィッチ(マルコ)
ラザル・リストフスキー(ペタル・ポパラ "クロ")
ミリャナ・ヤコヴィッチ(ナタリア)
エルンスト・ストッツナー(フランツ)
スラヴコ・スティマツ(イヴァン)
スルジャン・トドロヴィッチ(ヨヴァン)

内容:
カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞(同監督の受賞は1985年の『パパは、出張中!』に続き2度目)した。
ベオグラードを舞台に、第二次世界大戦からユーゴ内戦まで、旧ユーゴスラビアの激動の歴史を寓話的に描いている。


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たまにこの映画の様々なシーンをふと思い出す時があって、一度観ただけなのですが強烈な印象に残っている作品です。2011年にも劇場で再上映されていたようですね!

今年は5時間14分の「完全版」が日本初公開で劇場公開されるそうで。

「ウンザ!ウンザ!クストリッツァ!2017」9月16日〜29日
東京・YEBISU GARDEN CINEMA 他で上映
↓【映画ナタリー】
http://natalie.mu/eiga/news/244856

このエネルギッシュな作品を・・・休憩挟むとしても5時間も観ると、もう魂を抜かれそうになるんじゃないかな〜というくらい、ぐったりと疲れ果てそう・・・。
劇場には行けないので、いずれDVD発売してくれないかしら(『完全版』はTV用に再編集された画像のようですので・・・HDマスターでなくても良いので発売して欲しい・・・)。

という訳で、5時間の完全版ではなく、若い頃に観た映画の感想を書きます
ヾ(⌒▽⌒)

↓レンタル店では、あまりお目にかかれないソフトかもしれないので、Amazonも貼っておきますね。DVD2枚組セットを私は少し前に購入したのですが、「完全版」の劇場公開もあるせいか、品切れしてる時もある・・・(現在発売の2枚組DVDには『完全版』は入ってません)。画質はHDマスターされてて奇麗なんですけど、日本語の吹き替え音声は入ってないんですよね〜・・・。

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ヴィルコ・フィラチュ

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↓ちょっと前はこのBOX、3900円位の中古も出てたのに・・・最近人気が出てきてるのか、値段が高くなってます・・・。
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「アンダーグラウンド」。
これまで劇場で観た中でも、最もパワフルで強烈な映画・・・。

私が19歳くらいの時にミニシアターで観た作品です。
たまたま田舎から都会に出ている時期だったので、幸運なことに劇場で観れました。
(映画や美術などを趣味にする場合、若い頃だけでも都会に出た方が良いな〜、と改めて思いました)

映画好きな友達に教えてもらい、ポスターの「宙に浮かぶ花嫁と結婚式」のビジュアルに興味を持ち鑑賞することに。

事前に予備知識を入れて観る・・・なんてことは最近ではする時もあるけれど、当時はいきなり鑑賞するスタイルだったので、とにかく圧倒的なパワフルさに気圧され、観賞後はそれはもう、ぐったりと疲れました・・・。

上映時間が長いから疲れる・・・という理由ではなく、映画から出てくる熱量がすごくて・・・。

画面いっぱい登場人物や動物が溢れ、大音量で生演奏を奏でるジプシー・ジャズ・バンドが行進し、戦争映画でもあるので建物も壊れるし。序盤は目まぐるしく物語が展開するし、セリフは早口だし、音楽も鳴りっぱなしで・・・。
割とおっとり目な性格だった私は、字幕についてゆくのに精一杯・・・!観ながら笑ったり泣いたりして、なんだか様々な感情がわき起こってきて、とても面白かった記憶が残っています。
それまでに劇場で観ていた映画は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」等のハリウッド映画だったので、とても新鮮な感覚でした。歴史にも詳しくないので、旧ユーゴスラビアなんてどこにあるかも理解してなかったし・・・。「祖国が無くなる」悲劇というのは、日本人である私には「とても可哀相な事だなぁ」とは思うけれど、私が想像しているより、ずっとずっと過酷で辛いものかと思います。
この作品を観なければ、そんな事に思いをはせる事も無かったかもしれない・・・。

悲劇的な話ではあるけれど、コメディな演出で笑える所もあるので救われます。
(以降の、『黒猫・白猫』などはコメディ調の映画で、元々お笑いセンスがあるのでしょうね〜・・・)

印象的なシーンは、マルコ、ナタリア、クロの3人がスクラムを組んで周りながら歌い踊る所と、クロの息子の結婚式、そしてラストシーンですね・・・!あのラストがあるからこそ、悲劇的な物事からも救われている感じがします・・・。すごく重々しいことから、フワリと解放されていくといいますか・・・。
・・・あまり言うとネタバレになりますのでこの位で。YouTube画像でネタバレなどはしないようにして、いきなり映画を楽しむ方が感動します!!

この映画・・・印象的なシーンなどの内容は覚えているけれど、劇場で見終わった後の記憶が無いんですよね。

きっと、まだ学生で子供だった私は、圧倒的な映画のパワーに疲れ果てて、フラフラと自宅に帰り眠ったのではないでしょうか・・・(Ζ_Ζ)・・・ZZZ。

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劇場で観た時から20年ほど経ち、改めてHDマスターの奇麗な画像になった2枚組DVDを購入し観直してみると、懐かしく当時の事を思い出しました・・・。

今、上映された時期を顧みると、「新世紀エヴァンゲリオン」が放送されていた時期ですね〜(当時はすっごく流行ってましたが縁が無くて観ておらず、観たのは最近の2015年・・・)。

なぜ私は、こんなにも監督の作品が印象に残っていて、好きなのかな〜?という理由が購入したDVDについてたブックレットによりちょっと解りました。
エミール・クストリッツァ監督は、シャガールの絵画が好きなんだそうです。

もっと知りたいシャガール 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

シャガール:色彩の詩人 (「知の再発見」双書)

私が大好きな画家の一人なんですけど、確かに、花嫁、結婚式、恋人、動物、音楽、農村・・・・シャガールのモチーフと、監督のモチーフはリンクする所があります。

監督のインタビューも特典映像としてついてたのですが、「芸術性と娯楽性の両面を併せ持つ」ような映画を目指したそうで、まさにそういう感じ!芸術性もあるけど、小難しい感じではないです。もしかすると、小難しい部分は隠されて表現されてるのかもしれませんけど・・・。たとえそれがあったと仮定し、それが解らなくても、きっと楽しめると思います。・・・私がそうですから。

政治的主張がどうのこうのとかの論争があった・・・という事は、私にはよくわかりませんが・・・。ナチスとか、チトーとか出てきますし、負ける側が可哀相に描かれてたりするからかな?

そういう論争より、まずはぜひ楽しんで観て欲しい、オススメな娯楽映画だと私は思っています。

おそらく、観た当日は音楽が頭の中に鳴りっぱなしになるかと思います。
♫♪♪〜 (´^ω^`) ♫♪♫♪〜


一緒にDVDを観た夫も楽しんでくれたみたいで、買って良かったです♪




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