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映画「ロスト・チルドレン」を観た(ブラックウッド)

ロスト・チルドレン.jpg

ロスト・チルドレン
La Cité des Enfants Perdus
監督 ジャン=ピエール・ジュネ
マルク・キャロ
脚本 ジャン=ピエール・ジュネ
マルク・キャロ
ジル・アドリアン
製作 クローディー・オサール 他
出演者 ロン・パールマン
音楽 アンジェロ・バダラメンティ
撮影 ダリウス・コンジ
編集 ハーヴ・シュナイド
公開
フランス 1995年5月17日
日本   1996年4月6日
上映時間 112分

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 物凄く平凡な邦題のせいもあるのかもしれないけど、全くノーマークでした。

 「デリカテッセン」

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以降、「エイリアン4」

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「アメリ」

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以前に撮られたジャン・ピエール・ジュネ監督のダーク(?)ファンタジー。

 どの世界のどの時代なのか全くわからない異世界が舞台。

 産業革命ごろのイギリスっぽくも見えるんですが、「一つ目族」を名乗るカルト教団は片目にデジタル式の暗視スコープみたいなのを装着していて、これの主観ショットもたびたび入ります。現代よりは進んでるから未来かな?

 「アメリ」でいつも同じ席に陣取っては人の声を録音してニヤニヤしてるあのおじさんがクローン人間として大量にニヤニヤしている悪夢みたいなカットが満載。




 まあ、はっきり言って論理的な統合性とか起承転結のある波乱万丈のストーリー展開とかどうでもよくて、ひたすら「絵本」みたいな美しくも奇妙なカットが続きます。

 恐らくは3~4勢力に分かれます。

主人公格の「心優しき大男」ワンと子供たち陣営

脳みそだけになったジェイムスン教授みたいなマッドサイエンティスト陣営(クローンもここ)

双子惑星恐怖の遠心宇宙船 (ハヤカワ文庫 SF 236 ジェイムスン教授シリーズ 4)

目を潰して謎の暗視スコープみたいなのを装着することを教義とするカルト「一つ目族」陣営

そして子供たちを奴隷のように使役するスリ・盗賊の頭目のシャム双生児ババア陣営




 とにかく全編悪夢みたい。

 冒頭に煙突から降りてくるサンタクロース…と言う場面で幕を開けるんですが、1人が2人、3人と増え続け、部屋を埋め尽くしても尚押し寄せるのは完全に悪夢。




 しわくちゃでハゲの爺さんが妙なライティングでどアップになる構図の連発は、要するにこれを妙齢の年齢不詳美女にしたのが「アメリ」という持論を確信に変えてくれました。




 まあ細かい説明は幾らでも出来るし、暗喩を読み取ろうとかも色々出来るとは思うけどそんな屁理屈捏ねるよりも、実際に見てみてその豊かなビジュアルセンスに感心するのが正しい鑑賞法なんでしょうね。

 それにしても、奇形(フリークス)比率が高い!

 小人みたいな(恐らく子供が特殊メイクで演じている)敵方のボスマダムは勿論、シャム双生児のババアとか。気色悪い奇形ばっかりの悪趣味映画。
 「アメリ」好きな人に見せたいですね(ゲス顔。

 そもそも主人公格のワン自身が「フランケンシュタインの怪物」みたいな容貌です。ツギハギって意味じゃなくて大男って意味で。




 まあ、これは「怪奇趣味のおとぎ話」なんですわな。

 「大男、総身に知恵が回りかね」とよく言いますが、やっぱり大男はバカってステレオタイプなんでしょうね。

 鎖を引きちぎるビジュアルと小さな女性の組み合わせはフェリーニの「道」を直感的に連想はさせますけど別にあんなに人生について深く考えさせられる映画じゃありません(爆)。

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 「エイリアン4」でも再現された「奇形胎児の標本の陳列」とか、まあ気持ち悪いは気色悪いわ。これがグランギニョルって奴なんでしょうか。




 よくデビッド・リンチと比較されるそうです。

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 ただ、リンチはストーリーそのものも混濁してますけどジュネ監督はその辺は割と理性を保ってる感じ。

 そういう意味では見やすいとは言えます。比較問題ですが(爆)。

 それにしてもヒロインのミエットを演じるジュディット・ビエットの可愛いこと!




 年齢は恐らく10歳くらいで、この「可愛い」は恐らく二十歳越えの「アメリ」のオドレイ・トトゥたんや「エイリアン4」のウィノナ・ライダー




とかとは違って、ハッキリ「幼女」の可愛らしさ。ロリコンの言う「可愛さ」です。

 その上笑顔でもなく、常にクールで顔の半分くらいは影と髪の毛で覆われているという完全にオタクの妄想みたいなキャラ。監督ってのはここまで趣味炸裂させていいんだ…。

 同じ「幼女」でも宮崎駿の描く、乳臭くて世界名作劇場に出て来そうなほど健全な雰囲気を漂わせつつ買春してる「幼女」ではなくて、クールに決めてさりげなく殺し屋やってるみたいな押井守が描きそうな「幼女」です。

 はっきり言えば「アヴァロン」

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で最後に登場する幼女みたいな。分かってもらえるかなあ。



 こんなヘンテコな映画って、この記事読んでも特に観たくはならないと思いますが、彼女のビジュアル観るだけでも一見の価値あり。


 奇形がやたら画面を占拠するわロリコン趣味だわと1995年という公開年を考えてもまずアメリカ映画ではありえない作りでしょう。

 ポリティカリーコレクトネス(政治的正しさ)的にダブル役満みたいな映画ですからね。

 日本人もロリだし、小さな子を可愛いと称揚する文化はあるけど、流石に私もこれだけ年端の行かない美少女の可愛らしさを前面に押し出されると引きますわ。

 それにしても「ハリー・ポッター」シリーズのハーマイオニーたんはあれだけロリコン界隈でも盛り上がったのにこっちが盛り上がらなかったのは…吹き替え版も作られないほどマイナーだったからってことなのかなあ…。
 女優への道を選ばなかったとかで続報もないし…。




 年取ってくると時間の感覚が変わってきます。 

 先日久しぶりに「スティング」

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観返してたら、子供の頃はあんなに長いと感じたのに普通の2時間級の映画でした。

 それと同じで、感覚的には「ロスト・チルドレン」は10分くらいに感じました。

 これは主にいい意味でね。本気で急いで読もうと思ったら絵本とか10分もあれば終わるでしょ?ストーリー的な密度で言うと10分くらいなので。


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